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人材紹介企業がLinkedInで求人企業を開拓する3つの方法【LinkedIn活用術3】

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これまでの連載ブログではLinkedInを候補者集客のプラットフォームとして紹介しましたが、今回は人材紹介におけるRA側である「求人開拓」での活用方法をご紹介します。

日本ではまだなじみがないかもしれませんが、海外・グローバルな市場においてはLinkedInは候補者獲得に留まらず、有力な求人企業を探して売上を向上させるための強力なツールとしてすでに十分に活用されています。特に、人材紹介企業の法人営業にとっては事業会社の採用担当者や企業経営者に直接アプローチできることため、質の高い人材マッチングを行うために欠かせないプラットフォームともなっているのです。しかし、LinkedInを効果的に活用して企業・採用人事との関係を築くには通常のようなSNS活用では難しく、十分に計画された戦略的なアプローチが必要です。

本ブログでは、人材紹介企業の法人担当者がLinkedInを活用して求人企業を開拓するための具体的な方法を紹介します。定期的なメッセージ配信から、ウェビナーの活用、ダイレクトメッセージによる候補者紹介まで、有効な戦術を3つの方法にまとめてご紹介します。

 

LinkedInで求人企業を開拓できるのか?


まず、LinkedInは求人企業を開拓するためのプラットフォームとして本当に効果的なのか?という疑問が浮かぶかもしれません。答えは【非常に効果的】です。

LinkedInは、グローバルで9億人以上のユーザーを抱える最大級のビジネスSNSであり、企業の採用担当者や経営層が積極的に利用しています。これにより、リクルーターや人材紹介企業は、ターゲットとなる企業や採用担当者と直接繋がり、求人情報を提供してもらったり、人材紹介における実力・プレゼンスを間接的にアピールすることも可能です。

また、LinkedInには企業が自社の求人情報を掲載する「求人掲載機能」や、採用担当者および候補者のプロフィールを検索できる「Sales Navigator」などの営業に有効なツールが揃っており、ターゲットにした企業と迅速に連携を取るためのインフラが整っています。人材紹介企業に限らず、まだ日本ではLinkedInを積極的に営業プラットフォームとして活用する動きはそれほど大きくありませんが、現在1年で100万人以上の伸びを見せているLinkedInユーザーが今後も同じかそれ以上のペースで増えていくことを考えると、今から先手を打つことが非常に有効だと言えます。

LinkedInで求人企業を開拓するメリット

  1. 広範なネットワーク:採用担当者、経営者、または業界のキーパーソンに直接アクセスできる。
  2. 信頼性の高いプラットフォーム:LinkedInは、ビジネスパーソンがプロフェッショナルな目的で利用しているため、アプローチの信頼性が高い。
  3. 効率的なターゲティング:特定の業界、役職、地域に絞ったアプローチが可能で、ターゲットを絞り込んだ求人企業の開拓が可能。

 

方法その1:タイムラインへの定期的なブランドメッセージの配信

 

LinkedInで求人企業を開拓するための直接的な方法はダイレクトなアプローチですが、それだけでは効果的ではありません。直接的なアプローチの前提には、まずプラットフォーム上で自社の信頼性を築き、企業に対して常に存在感を示すことが非常に重要です。そのためには、LinkedInのタイムラインを活用した定期的なブランドメッセージの配信が効果的です。

ブランドメッセージとは?
ブランドメッセージとは、企業やサービスの価値や理念を伝えるメッセージのことです。特に人材紹介企業の場合、自社がどのように企業の採用ニーズに応えられるのか、どんな実績を持っているのか、どのようなクライアントと付き合いがあって価値貢献を行っているのかを定期的に発信することで、潜在的なターゲット企業に対して自社の存在感を強めることができます。

具体的なアプローチ

  1. 成功事例の共有:過去に人材マッチングで成功した事例や、優秀な候補者を企業に紹介した実績を具体的に紹介しましょう。特定の業界やポジションに特化した成功事例は、同じニーズを持つ企業に強く響きますし、たとえば採用企業担当者または転職成功者へのインタビューに関する写真付きの投稿などは潜在ターゲット層に好印象を与えます。
  2. 採用トレンドの発信:業界別の採用トレンドや人材市場の動向を定期的に発信することで、採用サイドの企業にとって役立つ情報源となり、信頼感を高めることができます。とくに人材紹介企業は採用マーケットの一次情報に触れ続けていることがひとつの価値であり、それらの情報をRA・CA両サイドから集約してLinkedInで配信することは日々の採用に悩んでいる人事担当者にとって非常に有益な情報となるでしょう。
  3. メッセージの頻度と一貫性を保つ:ブランドメッセージは定期的に配信することが重要です。週に1回程度、自社のブログやウェビナーの情報、成功事例を投稿し、企業のフィードに継続的に露出することで、担当者に目に触れる機会が増えてダイレクトなアプローチの成功率が上昇します。


方法その2:採用人事交流会やウェビナーの開催

 

求人企業との信頼関係を築くためのもう一つの効果的な方法が、採用人事交流会やウェビナーを開催することです。LinkedInは、イベントやウェビナーをプロモーションし、参加者を集めるためのプラットフォームとしても活用できます。

ウェビナーの効果:
ウェビナーは、企業の採用担当者や業界のリーダーと直接繋がるための絶好の機会です。自社の専門知識や業界知識を披露することでリクルーターとしての信頼感を高め、潜在的なパートナー企業を獲得する機会を自らの手で生み出すことができます。また、ウェビナーへ参加する企業・担当者は企業内での優秀なメンバーであることが多いのがポイントです(なぜなら、情報収集に積極的であることはそのメンバーの力量や学習意欲を表しているからです)。

具体的なテーマ例:
「業界における最新の採用トレンドと未来予測」:企業が抱える採用の課題をテーマに、最新の市場動向や成功事例を紹介し、リクルーターとしての知見をアピールする。
「LinkedInを活用した優秀な人材の発掘方法」:企業の採用担当者に対して、LinkedInの活用方法を説明し、自社の付加価値を示す。

採用人事交流会のポイント:
オンラインやオフラインでの交流会を通じて、企業の採用担当者や人事部長と顔を合わせることで、深い信頼関係を築くことができます。このようなイベントは、リクルーターとしての信頼を構築し、新しい求人企業を見つけるための効果的な手段です。

Tip:VincereではLinkedInのLive機能を利用したウェビナー開催の実績があります。その手法や必要なツールにご興味のある方はぜひお気軽にご相談ください。
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方法その3:ダイレクトなアプローチ、および既存の求人枠外の候補者の紹介


繰り返しになりますが、LinkedInの際立った特徴は企業の採用担当者に直接アプローチできる点です。この機能を活用することで、例えば求人情報が掲載されていない企業にもダイレクトなアプローチを行い、候補者を提案することが可能です。

ダイレクトメッセージの活用:
これまでお話してきた施策を打っている前提で、狙っている求人企業に対して適切な候補者がいる場合は直接LinkedInでメッセージを送り、企業のニーズにマッチする人材を紹介しましょう。特に、明確な求人が公開されていない企業に対しても、興味を持ちそうな候補者を提案することで、採用ニーズの喚起を促すことができます。

アプローチのポイント:
パーソナライズされたメッセージ:企業のニーズをしっかりと理解した上で、パーソナライズされたメッセージを送ることで、担当者の関心を引くことができます。「御社が今注力している新規プロジェクトに最適な候補者を見つけました」といった具体的なアプローチが効果的です。

求人枠に囚われない提案:
企業が求人枠を公表していなくても、予想されるニーズに基づき、候補者を紹介することで、新しいポジションを生み出すきっかけを作ることができます。

Tip:SalesNavigatorの企業リスト機能を活用することで、狙っている業界の採用担当者へ効果的にアプローチすることが可能となります。1000社以上の有効な企業リストのご共有が可能ですので、ご興味のある方はぜひお気軽にご相談ください。
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まとめ


LinkedInを活用して求人企業を開拓するためには、単にコネクションを増やすだけではなく、上記のような戦略的なアプローチが必要です。定期的なブランドメッセージの配信、ウェビナーや交流会の開催、ダイレクトなアプローチなど、多岐にわたる手法を駆使することで、新しい求人企業との関係を築き、質の高いリードを獲得できるでしょう。

今後ますますプレゼンスの上昇が予想されるLinkedInに投資をするタイミングは早いに超したことはありません。ぜひこの将来性のあるプラットフォームを活用して事業の拡大のお供としてください。

 

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